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政治・経済のみならず、文化・思想・芸術・技術等、多種多様な分野において、大きな画期となった中国宋代。21世紀に入り、新史料の発掘や新たな史料分析の方法などが進展し、従来の宋代史像への見直しが迫られている。歴史・文学・思想・美術など諸分野の最前線を示す22の論考より、多角的視点から宋代を捉えなおし、従来の通説とは異なる、新たな時代像を提示する必読の一書。
平田茂樹(ひらた・しげき)大阪公立大学大学院文学研究科教授。専門は宋代史。主な著書に『科挙と官僚制』(山川出版社、1997年)、『宋代政治結構研究』(上海古籍出版社、2010年)、『宋代政治構造研究』(汲古書院、2012年)、『過程・空間:宋代政治史再探研』(共編、北京大学出版社、2017年)、『史料与場域―遼宋金元史的文献拓展与空間体験』(共編、中西書局、2021年)などがある。山口智哉(やまぐち・ともや)(台湾)国立台北大学歴史学系助理教授。専門は、宋代社会史。主な著書に『五代在碑誌(全3冊)』(柳立言・李宗翰・劉祥光・陳韻如らと共編著、広西師範大学出版社、2021~2022年)などがある。小林隆道(こばやし・たかみち)神戸女学院大学文学部准教授。専門は宋金元代史。主な著書・論文に『宋代中国の統治と文書』(汲古書院、2013年)、『宋代史料への回帰と展開』(共編著、汲古書院、2019年)、「宋元代の伯夷叔斉廟への加封と文書保管:首陽山二賢廟を中心に」(『歴史学研究』984、2019年)などがある。梅村尚樹(うめむら・なおき)北海道大学大学院文学研究院准教授。専門は宋代社会史・思想史。主な著書・論文に『宋代の学校―祭祀空間の変容と地域意識』(山川出版社、2018年)、「文集史料の分布から見る宋元時代の地域史と断代史」(宋代史研究会編『宋代史料への回帰と展開』汲古書院、2019年)、「宋代学記の変遷」(『東洋史研究』80-3、2021年)などがある。
★書評・紹介★「週刊読書人」(2022年12月23日、10面)「2022年回顧総特集」にて紹介されました。 →紹介者:関 智英氏(津田塾大学准教授)