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十六世紀に日本にもたらされたキリスト教とヨーロッパの文化・思想は、既存の文化や思想にどのようなインパクトをもたらしたのか。日本のキリシタン禁制はどのように始まり、どのように終わったのか。中国や朝鮮、東南アジアの布教はどのように展開し、日本布教とどう関わったのか。東アジア世界におけるキリシタンをめぐる異文化の融合と摩擦の問題を、内外の一次史料を用いて日本史・東洋史・西洋史・科学史・思想史・言語学の各方面から検討し、中世末期から近世期の新たな時代像の構築を目指す。
大橋幸泰(おおはし・ゆきひろ)早稲田大学教育・総合科学学術院教授。専門は日本近世史。主な著書に『潜伏キリシタン―江戸時代の禁教政策と民衆』(講談社、2014年、講談社学術文庫に2019年再刊)、論文に「近世日本の民衆史研究―民衆運動・政治思想・身分認識をめぐる議論から属性論の射程を展望する」(『民衆史研究』102、2022年)などがある。
★書評・紹介★「熊本日日新聞」(2023年10月1日、9面読書面)の「大島明秀が読む」欄にて紹介されました。 →紹介者:大島明秀氏(熊本県立大学文学部教授)