書物学28
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書物学 第28巻 相国寺

寺宝が伝える歴史と信仰
相国寺承天閣美術館 編
ISBN 978-4-585-30728-0 Cコード 1000
刊行年月 2025年7月 判型・製本 B5判・並製 104 頁
キーワード 美術,文化史,仏教,宗教,中世

定価:2,200円
(本体 2,000円) ポイント:60pt

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書籍の詳細

京都五山第二位の禅刹、相国寺。
足利義満開基によるこの禅寺は、歴代足利将軍ゆかりの寺院、また渡来僧を含む数々の禅僧が交流した五山文学の発信地として、中世日本において大きな存在感を持った。
しかし、たびたびの伽藍焼失などの憂き目に遭い、衰退と再興を繰り返し、近世初期には後水尾院による手厚い庇護のもと、現在に伝わる姿を形成していった。
禅僧たち、そして足利将軍家、天皇家により、守り、伝えられてきた寺宝は何を語るのか――斯界をリードする15人の執筆者により本山相国寺そしてその塔頭の営みを明らかにする。

北海道立近代美術館にて開催の「金閣・銀閣 相国寺展 若冲・応挙・芦雪―禅文化の名宝と美」(7月19日より9月7日まで)とのタイアップ企画!

 

 

目次
序文・相国寺の什物が語る歴史 本多潤子

第一部 相国寺と将軍家・天皇家
足利義満と相国寺 芳澤元
相国寺派塔頭と寺内秩序―足利将軍家との結びつきから 髙鳥廉
天皇と相国寺―後小松院宸翰を中心に 本多潤子

第二部 祖師像から見えるもの
夢窓疎石の頂相と無等周位―妙智院本・慈照院本・相国寺本を中心に 高橋真作
坐禅する夢窓疎石と観音 川本慎自
歴代頂相の伝来と絵師―相国寺と明兆 森道彦

第三部 祈りの対象としての仏画
開基足利義満の肖像と追善仏事について―「足利義満像 厳中周噩賛」を中心に 立畠敦子
羅漢図像を用いる儀礼空間―陸信忠筆「十六羅漢図」 西谷功
二十八部衆と中尊 本多潤子
相国寺の名宝⁉「世尊説相図」 郷司泰仁
相国寺塔頭に伝わる音楽神―妙音弁財天像(大光明寺蔵) 猪瀬千尋

第四部 相国寺と経蔵
相国寺経蔵安置の大日如来像 鯨井清隆
宝塔再建と護持 本多潤子
相国寺経蔵の大蔵経 須田牧子

第五部 伽藍を荘厳するモノ
近世前期における三具足の製作と供給体制―相国寺蔵胡銅三具足の検討を中心に 山本堯
今出川通をとびこえた子犬たち―開山堂杉戸絵「芭蕉狗子図 円山応挙筆」 上嶋悟史
忘れられた唐絵―伝牧谿筆「柿栗図」(相国寺蔵)をめぐって 加藤祥平

美術館紹介
相国寺承天閣美術館 本多潤子

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