オオタニコウズイトコクサイセイジシャカイ

大谷光瑞と国際政治社会

チベット・探検隊・辛亥革命
白須淨眞 編
ISBN 978-4-585-22020-6 Cコード 1020
刊行年月 2011年10月 判型・製本 A5判・上製 408 頁
キーワード 交流史,仏教,アジア,大正,明治

定価:5,500円
(本体 5,000円) ポイント:150pt

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書籍の詳細
新資料「外務省外交記録」を駆使し、まったく新しい大谷光瑞像が立ち上がる

列強の思惑が複雑に入り乱れるチベットで、革命の気運が高まる中国で、大谷光瑞は「宗教者」「アジア世界のリーダー」として、どのような活動を展開したのか。

 

 

目次
はじめに 白須淨眞

第一部 国際政治社会における大谷光瑞とそのアジア広域調査活動
 第一章 英露対立から英露協商期における国際政治社会
     ―チベット問題を中心として 金子民雄
 第二章 野村栄三郎による第三次大谷探検隊の消滅と新・三次隊の編成
     ―英国インド政庁のカラコルム・パス通過拒否とその余波 白須淨眞
 第三章 日本仏教徒の近代的転成
     ―大谷光瑞の中央アジア探検 ブリッジ・タンカ(宮本隆史訳)
 第四章 青木文教と河口慧海
     ―「西蔵大蔵経問題」 奥山直司
 第五章 大谷探検隊関係入蔵者資料の現状
     ―青木文教資料を中心に 高本康子

第二部 辛亥革命とチベットと大谷光瑞
 第一章 辛亥革命と大谷光瑞 柴田幹夫
 第二章 辛亥革命期、清国留学生盛先覚と大谷光瑞の会談について
     ―ダライラマ十三世「帰蔵」問題と「五族共和」に関連して 加藤斗規
 第三章 外務本省に提出された西蔵問題に係わる一報告書
     ―一九一二年(明治四十五)?二月十三日、西本願寺が提出した報告書の紹介とその解説 白須淨眞
 第四章 明治期日本と「喇嘛教」
     ―北京雍和宮活仏阿嘉呼図克図の来日を中心として 高本康子
 第五章 ダライラマ十三世による明治天皇への上書・献納品謝絶の顛末
     ―「自明治四十五年〔一九一二〕至大正六年〔一九一七〕、西蔵・達頼喇嘛ヨリ我皇室へ献納品謝絶一件」と題された外務省外交記録の紹介と解説 白須淨眞

おわりに 柴田幹夫
プロフィール

白須淨眞(しらす・じょうしん)
1949年生まれ。広島大学大学院教育学研究科准教授。龍谷大学大学院文学研究科修士課程修了。
主な著書に『忘れられた明治の探険家 渡辺哲信』(中央公論社、1996年)、『大谷探検隊とその時代』(勉誠出版、2002年)、論文に「大谷光瑞と羅振玉」(高田時雄編『草創期の敦煌学』知泉書館、2002年)など。

書評・関連書等

・「中外日報」(2011年10月25日)の「読書週間特集」にて、本書の書評が掲載されました。
(評者:野世英水(龍谷大学))
・「週刊仏教タイムス」(2011年11月17日)の「書評」欄にて、本書の書評が掲載されました。
(評者:菊池法純(元ネパール大使館参事官))
・「中国新聞」(2011年11月28日)にて、本書が大きく紹介されました。
・「新潟日報」(2011年12月17日)の「文化」欄にて、本書の書評が掲載されました。
・「東方」371号(2012年1月)の「Book Review」欄にて、本書の書評が掲載されました。
・「山陰中央新報」(2012年1月8日)の「読書」欄にて、本書の書評が掲載されました。
(評者:佐藤貴保(新潟大学))
・「本願寺新報」(2012年3月1日)にて、本書の書評が掲載されました。
・「軍事史学」(第47巻 第4号)にて、本書の書評が掲載されました。
・「図書新聞」(2012年6月30日)にて、本書の書評が掲載されました。
(評者:稲田奈津子(東京大学史料編纂所))

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