カートは空です。
〈教養〉という言葉が魅力を失った野暮ったいものになり、その体系はもはや用をなさなくなったと言われている。しかし〈教養〉が「より興味深い人生を、より良く生きる」ために先人の知的蓄積を利用することであるなら、それは常に魅力的で興味深いものでなくてはならない。そして、専門家・知識人だけでなく、それを求める者すべてが、努力次第で広く深く手にすることができるものでなくてはならない。
「毎日新聞」(2012年5月16日)にて、本書の紹介文が掲載されました。