カートは空です。
周作人の名に触れずに中国の近代文学史を語ることは難しい。近代中国の文学的事象を拾っていけば、いかにその影響が多方面にまで及んでいたかがわかる。日本との関わりを中心に、鋭い国際感覚をもった愛国者、周作人の思想と美学に迫る。
伊藤徳也(いとう・のりや)1962年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科准教授。東京大学大学院人文科学研究科中国語中国文学博士課程中退。専門は近現代中国文学、比較文化論。主な論文に「近代中国における文学言語」、「林語堂の自己形成-初期の文化意識を中心に」、共訳として『藻を刈る男-茅盾短編集』がある。