カートは空です。
20年に一度の式年遷宮が大きな話題になった。そこには、東日本大震災という大きな破局を経験し、これから超高齢化社会というゆるやかな破局を迎える日本人の、願いと叡智を読みとることができる。願いとは、日本文化を「常若」に保つ精神であり、叡智とは、それを「ソフトパワー」として継承する意思である。式年遷宮の多くの神事に奉仕した著者が、神事の詳細を語りながら、伊勢神宮が象徴する日本の精神性を解き明かす。
所功(ところ・いさお)昭和16年(1941)12月、岐阜県生まれ。名古屋大学・同大学院(修士課程)卒業。皇學館大学助教授助教授、文部省教科書調査官を経て京都産業大学教授。同61年、法学博士(慶應義塾大学、日本法制文化史)。平成24年春より京都産業大学名誉教授、モラロジー研究所研究主幹、麗澤大学客員教授、皇學館大学特別招聘教授。伊勢神宮評議員、靖国神社祟敬者総代など。著書に『伊勢神宮』(講談社学術文庫)『京都の三大祭』(角川選書)『天皇の「まつりごと」』(NHK出版生活人新書)『お伊勢さんの式年遷宮と廣池千九郎』『歴代天皇の実像』(モラロジー研究所)『皇室典範と女性宮家』(勉誠出版)『皇位継承のあり方』『「国民の祝日」小事典』(PHP新書)『国旗・国歌の常識』(東京堂出版)などがある。編著に『皇室事典』(角川学芸出版)『日本年号史大事典』(雄山閣)がある。