ツクリモノノブンカシ

造り物の文化史

歴史・民俗・多様性
福原敏男・笹原亮二 編
ISBN 978-4-585-23028-1 Cコード 3039
刊行年月 2014年9月 判型・製本 A5判・上製 480 頁
キーワード 美術,文化史,民俗学,江戸,近世

定価:8,800円
(本体 8,000円) ポイント:240pt

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書籍の詳細
祭礼の際に造られる飾りもの=「造り物」からみる民俗文化の多様性

陶器や金物、野菜など日用品を素材とした一式造り物、物語や芝居の一場面を再現する人形造り物など、近世中期から現代までの多種多様な事例を紹介。
自然の模倣として、都市空間の娯楽として造られる、その場限りの民衆芸術の諸相を探る。

 

 

目次
序 民俗行事における造り物の多様性 福原敏男

第一部 造り物の民俗行事概説―西日本と東日本―
 造り物概観――西日本を中心に 西岡陽子
 民俗行事の造り物――一式と人形の趣向 福原敏男

第二部 民俗行事の造り物
 造形伝承と造り物――ハレのかたちに対する民俗学の視角を巡って 笹原亮二
 山鉾の造形的展開――形成期の祇園会山鉾をめぐって 植木行宣
 囃されない笠鉾――八代妙見祭の笠鉾について 早瀬輝美
 法勝寺一式飾りの趣向とその変化 渡部典子

第三部 近世都市(三都と名古屋)の造り物
 大坂の臨時祭礼と造り物――開帳・正遷宮・砂持 相蘇一弘
 京都の造り物――江戸時代の資料紹介を中心に 大塚活美
 江戸の人びとにとっての造り物――江戸の「造り物」の基礎的考察 亀川泰照
 近世後期の名古屋の祭礼趣向と造り物・仮装 武藤真

第四部 造り物展開の諸相
 盆栽考 稲城信子
 五月飾りの変遷に関する研究――人形と幟を中心として 是澤博昭
 「時代の産物」としての細工見世物と造り物――ひとつのエポックを考える 川添裕
 ショーウインドウの中の美人――造り物・生人形・マネキン嬢 大門哲

おわりに  笹原亮二
プロフィール

福原敏男(ふくはら・としお)
武蔵大学人文学部教授、国学院大学大学院講師。博士(民俗学)。専門は日本民俗学・日本文化史。
主な著書に、『祭礼文化史の研究』(法政大学出版局、1995年)、『西条祭礼絵巻―近世伊予の祭礼風流』(西条市総合文化会館、2012年)、『京都の砂持風流絵巻』(渡辺出版、2014年)。

笹原亮二(ささはら・りょうじ)
相模原市立博物館学芸員、国立民族学博物館民族文化研究部教授。博士。
主な著書に『三匹獅子舞の研究』(思文閣出版、2003年)などがある。

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