カートは空です。
日本語がつくり上げた日本の文学―日記文学、和歌や俳句、随筆を経て、私小説という表現手法が生まれた道筋、その生い立ちを浮かび上がらせる。
勝又浩(かつまた・ひろし)1938年横浜市生まれ。文芸評論家。法政大学文学部名誉教授。『文学界』『季刊文科』『三田文学』などで同人雑誌を担当してきた。「我を求めて――中島敦による私小説論の試み」で第17回群像新人文学賞評論部門、『中島敦の遍歴』で第13回やまなし文学賞研究・評論部門を受賞。著書に、『引用する精神』(筑摩書房、2003)、『「鐘の鳴る丘」世代とアメリカ』(白水社、2012)など多数。
・「東京新聞(夕刊)」(2015年2月25日)にて、本書の紹介文が掲載されました。「週刊読書人」(2015年4月3日)にて、本書の書評が掲載されました。(評者:千石英世(文芸評論家))・第28回和辻哲郎文化賞を受賞致しました。