カートは空です。
19世紀後半から両大戦間、出版文化は日本とフランスを繋いでいた。作家や編集者、アートディレクターなどの人びとの営み、そして印刷技術や製本方式、装幀などの「モノ」の文化。テキストとイメージが協働する挿絵本という「場」を舞台に、「人」「モノ」の織りなす日仏の文化交流を多角的視点より描き出す。
林洋子(はやし・ようこ)1965年、京都生まれ。大原美術館特別研究員、京都造形芸術大学教員。東京都現代美術館を経て現職。専門は近現代美術史、日仏文化交流史、美術評論。著作に『藤田嗣治 作品をひらく』(名古屋大学出版会、2008)、『藤田嗣治 本のしごと』(集英社新書、2011)などがある。展覧会監修に『藤田嗣治と愛書都市パリ』(2012、北海道立近代美術館ほか)などがある。クリストフ・マルケ(Christophe Marquet)1965年、フランス生まれ。フランス国立東洋言語文化大学(INALCO)教授、日仏会館フランス事務所・日本研究センター所長。日本近世・近代美術史と出版文化史を専門。日本語の編著に『絵を読む、文字を見る―日本文学とその媒体』(「アジア遊学」109号、勉誠出版、2008年)、『日本の文字文化を探る―日仏の視点から』(勉誠出版、2010年)などがある。フランスでは光琳、北斎、歌麿、鍬形蕙斎、河鍋暁斎など数多くの江戸時代の画譜の翻訳と復刻を出版。2015年に大津絵についてフランスで著書著書『Ōtsu-e : imagerie populaire du Japon』を出版する予定。http://marquet.inalco.free.fr/
・「東京新聞」(2015年3月22日)にて、本書の紹介文が掲載されました。・「出版ニュース」(2015.4上旬号)の「情報区」欄にて、本書の紹介文が掲載されました。・「北海道新聞(夕刊)」(2015年5月13日)にて、本書の紹介文が掲載されました。(評者:中村三春(北海道大学))