カートは空です。
長年にわたり尊経閣文庫の運営、伝来する文化財の管理に携わってきた経験から、尊経閣文庫の伝統事業の成立過程、前田家の展開と文化活動、文庫伝来の古文書・古記録・系図類を解説。日本文化の根幹を過去から未来へと伝えていく前田家そして尊経閣文庫の営みに光を当てる。
菊池紳一(きくち・しんいち)1948年山形市に生まれる。1974年國學院大學文学部史学科卒業。1982年学習院大学大学院人文科学研究科(史学専攻)博士課程満期退学その後、角川文化振興財団編集室、埼玉県史編さん室調査委員、国士舘大学非常勤講師を経て、1991年財団法人前田育徳会尊経閣文庫文庫員、財団法人前田育徳会尊経閣文庫主幹、その後、財団法人前田育徳会評議員、財団法人前田育徳会理事、財団法人前田育徳会常務理事を兼務し、2012年公益財団法人前田育徳会を定年退職した。この間、国士舘大学非常勤講師、埼玉大学非常勤講師、早稲田大学第一文学部非常勤講師、聖心女子大学非常勤講師等を兼任し、現在聖心女子大学大学院非常勤講師、埼玉県立文書館『埼玉県史料叢書』編集企画委員。主な著書・論文・史料紹介等に、『吾妻鏡地名寺社名等総覧』(共編、勉誠出版、2015年6月)、『図説 前田利家―前田育徳会の史料にみる』(新人物往来社、2002年12月)、『前田利家の謎』(新人物往来社、2001年12月、編著)、「鎌倉時代の天野氏の系図について」(『吾妻鏡人名総覧』所収、吉川公文館、1998年2月)、「鎌倉時代の天野氏について」(『鎌倉遺文研究Ⅱ 鎌倉時代の社会と文化』所収、東京堂出版、1999年4月)、「九条兼実の知行国について」(『「玉葉」を読む―九条兼実とその時代』、勉誠出版、2013年3月)、「武蔵国留守所惣検校職の再検討―「吾妻鏡」を読み直す―」(『鎌倉遺文研究』25号、のち戎光祥出版株式会社『シリーズ・中世関東武士の研究 第7巻 畠山重忠』所収)等があり、『鎌倉室町人名辞典』(新人物往来社)、『吾妻鏡人名総覧』(吉川弘文館)、『北条氏系譜人名辞典』(新人物往来社)等の編集・執筆を担当した。