カートは空です。
人間社会を揺さぶる〈環境〉。地震や津波が指し示す自然災害の威力は、環境が人類の歴史にとてつもなく大きなインパクトを与えてきたことを我々に知らせる。環境とその人類史にもたらした影響を歴史学はどのようにとらえうるのか。環境史への歴史学の取り組みとその成果を、日本から、アジア、アフリカ、ヨーロッパ地域にまで視点を広げて示す。
水島司(みずしま・つかさ)1952年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。インドの近世から現在までの社会経済史を専攻。グローバル・ヒストリー、歴史学へのGIS(地理情報システム)の導入についても研究を進めている。著書・編著に、『現代南アジア 六 世界システムとネットワーク』(東京大学出版会、2003年)、『前近代南インドの社会空間と社会構造』(東京大学出版会、2008年)、『グローバル・ヒストリーの挑戦』(山川出版社、2008年)、『地域研究のためのGIS』(古今書院、2009年)、『グローバル・ヒストリー入門』(山川出版社、2010年)などがある。