働く人々が躍動する超一級の江戸風俗図鑑
北斎と並び称される浮世絵師・鍬形蕙斎(くわがたけいさい)が描き、詞書は戯作の名手、大田南畝・手柄岡持(朋誠堂喜三二)・山東京伝が担当、江戸の町に生きる多種多様な職人たち総勢103種を活写した肉筆絵巻の傑作。松平定信旧蔵にかかる名品全篇をフルカラーで掲載し、文学・歴史・美術史・民俗学など諸分野の協力による詳細な絵解・注釈・論考を収載。近世文化研究における基礎資料。
【本書の特長】
・東京国立博物館所蔵『近世職人尽絵詞』全三巻を全篇フルカラー影印。全篇のカラー公開は史上初。
・場面理解を助けるために詞書の翻刻と詳細な場面解説・註釈・論考・コラムを附した。
・場面解説・注釈は足掛け9年間の共同研究の成果。総勢23名の研究者の知見を結集、多面的に江戸の職人・風俗のあり方を照らし出している。
・3本の解説と10本のコラムを収載。日本美術史・歴史学・文学・文化人類学などの観点から当絵巻の見どころを解説。