夢のカタチ、夢への思い
我々はなぜ夢を見るのか。この夢はいったい何を象徴しているのか。
「夢」をめぐる議論は洋の東西、そして時代を問わず、人びとの心を悩ませてきた。
睡眠の夢、ビジョンとしての夢、そして比喩としての夢―。
多様に存する「夢」は、いかなるかたちで、今日へと歴史を刻んできたのか。
そして、人びとはどのように夢の信仰と未来性に対峙してきたのだろうか。
日本そして世界の「夢」に関することばや解釈の歴史を包括的に分析、文学や美術さらには脳科学等の多角的な視点から、社会や時代との関わりを問い、夢をめぐる豊饒な文化体系を明らかにする。