カートは空です。
南北朝期から室町期にかけて、日本文化史上、特筆すべきムーブメントが起こった。天皇や貴族、武士や僧侶など、地位や身分を越えて人びとの紐帯となった「連歌」である。この連歌を専らとする連歌師たちは、歴史の中でどのように立ち回り、その地位を築きあげていったのか。文芸としての連歌をどのように展開させていったのか。丁寧に諸資料を読み解き、時代のなかに連歌師のあり方を位置付けた名著を装いを新たに復刊。近年盛んとなっている室町期研究における必読の書。
聖心女子大学名誉教授。専門は日本中世文学。著書に『明恵―遍歴と夢』(東京大学出版会、1978年)、『連歌師』(評論社、1986年)、『宗祇』(吉川弘文館、1998年)、共編著に『明恵上人資料第二』(高山寺資料叢書、東京大学出版会、1978年)、『明恵上人夢記 訳注』(勉誠出版、2015年)などがある。