カートは空です。
雲南は中国の西南角に位置する。だが決して辺境ではない。その地は古来、多くの民族を受け入れ、多彩な文化を生み出し、中国本土とは異なる独自の世界を培ってきた。雲南に身を寄せ、生態や歴史や文化、民族や民俗、そしてそこに暮らす人々の目線から地域の本質に迫った、雲南をめぐる初めての総合研究。
氣賀澤保規(けがさわ・やすのり)明治大学文学部元教授、明治大学東アジア石刻文物研究所客員研究員(所長)、東洋文庫研究員、東アジア歴史文化研究所代表。専門は中国中世史(隋唐政治社会文化史)・東アジア交流史。博士(文学・京都大学)。著書に『府兵制の研究―府兵兵士とその社会』(同朋舎、1999年)、『中国の歴史6 絢爛たる世界帝国 隋唐帝国』(講談社、2005年。2014年中国語翻訳(石曉軍訳)、広西師範大学出版社)、『則天武后』(講談社学術文庫、2016年)。編著書に『中国仏教石経の研究―房山雲居寺石経を中心に』(京都大学学術出版会、1996年)、『復刻洛陽出土石刻時地記(郭玉堂原著) 附解説・所載墓誌碑刻目録』(明治大学東洋史資料叢刊2、汲古書院、2002年)、『遣隋使がみた風景―東アジアからの新視点』(八木書店、2012年)、『中国中世仏教石刻の研究』(勉誠出版、2013年)、『隋唐仏教社会の基層構造の研究』(汲古書院、2015年)、『新訂唐代墓誌所在総合目録』(汲古書院、2017年)などがある。