カートは空です。
ウェブの世界が席巻するなか、この20年間問われていたのは、情報の「ハブ」であるべき公共図書館のデジタル化だった。さらに時代は過ぎ、もはや議論は次の展開に入ろうとしている。先ずネットでしらべることが当然視される中で、公共図書館はどうあるべきか。本書はその問いに応えるために、電子書籍市場の実態や米国図書館、日本の大学図書館との比較を通して、ポストデジタル時代に対応する公共図書館の未来像を活写する。
植村八潮(うえむら・やしお)専修大学文学部教授、日本出版学会会長、納本制度審議会委員。博士(コミュニケーション学)。出版デジタル機構社長などを歴任し、2012 年より現職。専門は出版学。主な編著作に『電子書籍制作・流通の基礎テキスト』(ポット出版、2014 年)、『電子出版の構図─実体のない書物の行方』(印刷学会出版部、2010 年)などがある。柳与志夫(やなぎ・よしお)東京大学特任教授、東京文化資源会議事務局長。慶應義塾大学文学部卒業。千代田区教育委員会事務局図書文化財課長兼千代田図書館長、国立国会図書館電子情報部司書監などを経て、現在に至る。主な著書に『デジタル・アーカイブとは何か』(勉誠出版、2015年)、『文化情報資源と図書館経営』(勁草書房、2015年)などがある。