カートは空です。
京都を舞台にした犬江新兵衛の虎退治、疋田素藤討伐、管領合戦などをへて、里見家の正義が証明される大団円。106冊180回で構成された壮大な物語のあらすじや典拠を収録。一流の浮世絵師たちが描いた繊細で美しい口絵・挿絵とともに楽しめる。
徳田武(とくだ・たけし)1944年群馬県生まれ。明治大学名誉教授。早稲田大学第一文学部卒、1974年同大学院博士課程修了。文学博士。1979年に窪田空穂賞、1980年に日本古典文学会賞、1987年『日本近世小説と中国小説』で日本学士院賞を受賞。主な編・著書に、『梁田蛻巌 秋山玉山』(江戸詩人選集2、岩波書店、1992、復刊、2002)、『近世説美少年録』1・2・3(新編日本古典文学全集、小学館、1999~2001)、『日本古典文学研究史大事典』(勉誠出版、1997)、『日本漢詩集』(新編日本古典文学全集、小学館、2002)、『近世日中文人交流史の研究』(研文出版、2004)、『元治夢物語―幕末同時代史』(岩波文庫、2008)、『朝彦親王伝』(勉誠出版、2011)、『会津藩儒将 秋月韋軒伝』(勉誠出版、2012)、『小原鉄心と大垣維新史』(勉誠出版、2013)、『清河八郎伝 漢詩にみる幕末維新史』(勉誠出版、2016)などがある。