中国古典神怪小説の集大成
現在でも信仰され愛される哪吒や楊戩(清源妙道真君)など神仙たちが登場し、姜子牙(太公望)が悪逆非道の紂王・妲己を打倒する。
※『封神演義』(ほうしんえんぎ)とは
中国明代に成立した神怪小説。『商周演義』、『封神伝』、『封神榜』、『封神榜演義』ともいう。史実の殷周易姓革命を舞台に、仙人や道士、妖怪が人界と仙界を二分して大戦争を繰り広げるスケールの大きい作品。文学作品としての評価は高くないが、中国大衆の宗教文化・民間信仰に大きな影響を与えたとされる。著者(編者)は一般に許仲琳とされることが多いが、定説はない。
【本書の特徴】
・封神演義(全100回)を全訳。
・神仙研究者、中国文学者、中国白話小説(封神演義)研究者、中国民間信仰研究者、各エキスパートが訳出。
・各巻末コラムに「図像化」や「演劇」など、物語にまつわる多面的な内容を収載。