国内随一の書跡を眼前で楽しむ
書聖王羲之7世の孫・智永による書写と伝え、「智永千字文」という通名で、広くその名を知られる小川家所蔵の『真草千字文』。
奈良時代の聖武天皇・光明皇后遺愛品と見做されて来た日本国随一の国宝の全編を、超高精細画像にて原寸原色影印。
その筆跡・筆致までをもまざまざと伝える決定版。
【本書の特長】
・完形に近い形を残すものとして最古の伝本である、小川家所蔵の国宝『真草千字文』の全編を原寸・原色にて影印。
・高精細デジタル撮影により筆勢・筆致など文化財の持つ魅力を余すところなく再現し、書の手本としても最適。
・楊守敬・日下部鳴鶴・羅振玉・内藤湖南など、歴代の書家・学者による題跋も全編影印。
・日展内閣総理大臣賞、日本芸術院賞を受賞した日展名誉・特別会員である杭迫柏樹氏の自筆による推薦文を掲載した。
・文化財学の立場からの新知見を伝える赤尾栄慶、石塚晴通の解題を付し、「国宝 小川本 真草千字文」の文化史的位置づけを明らかにした。