カートは空です。
15・16世紀に九州・西日本に領国を所有した肥後相良氏、周防大内氏、豊後大友氏。彼ら戦国大名は、自ら経営する船を中国や東南アジア諸国まで派遣し、ダイナミックな交易活動を展開した。 その交易の一翼を担った海民や水軍、貿易商人の活動、最大の貿易品硫黄の輸出の実態に焦点を当て、大名領国の「海洋性」と「経済力」を明らかにする。 さらに彼らの活動が中国・ヨーロッパにもたらしたインパクトと認識のずれを考察する。
鹿毛敏夫(かげ・としお)1963年生まれ。名古屋学院大学教授。博士(文学)。日本中世史専攻。著書に、『戦国大名の外交と都市・流通』(思文閣出版、2006年)、『アジアン戦国大名大友氏の研究』(吉川弘文館、2011年)、『大航海時代のアジアと大友宗麟』(海鳥社、2013年)、『アジアのなかの戦国大名―西国の群雄と経営戦略―』(吉川弘文館、2015年)、編著に、『戦国大名大友氏と豊後府内』(高志書院、2008年)、『大内と大友―中世西日本の二大大名―』(勉誠出版、2013年)、『描かれたザビエルと戦国日本―西欧画家のアジア認識―』(勉誠出版、2017年)、『戦国大名の土木事業―中世日本の「インフラ」整備―』(戎光祥出版、2018年)、『戦国大名大友氏の館と権力』(共編、吉川弘文館、2018年)などがある。