カートは空です。
ソ連・蒙古軍の仕掛けた「戦争」であり、関東軍が勝手に暴走、開戦した戦いではない。関東軍と軍中央は、互いに任務を果たすべく、立場の違いから対立が生じた。関東軍苦闘の最中、軍中央は不拡大方針で、ドイツに関心を向け、独ソ不可侵条約締結を見抜けず、関東軍は大敗したと思い込み、停戦の翌日の、ソ連のポーランド進攻計画を読めなかった。スターリンの策略にしてやられた戦いだった。
阿羅健一(あら・けんいち)昭和19年、仙台生まれ。東北大学文学部卒業。会社員を経て、昭和57年の教科書誤報事件をきっかけに南京事件の調査を始める。月刊誌「正論」に調査を執筆し、その後、近現代史の研究まで広める。現在、南京戦の真実を追及する会・会長。主な著書は、『ジャカルタ夜明け前』(勁草書房)、『再検証 南京で本当は何が起こったのか』(徳間書房)、『『南京事件』日本人48人の証言』(小学館)、『日中戦争はドイツが仕組んだ』(小学館)、『秘録・日本国防軍クーデター計画』(講談社)、『謎解き南京事件』(PHP)、『対談 吉田茂という反省』(杉原誠四郎との共著、自由社)。
★書評・紹介★「時事評論」(第784・85合併号)に著者が自著を紹介しました。「産経新聞」(2019年12月8日)にて紹介文が掲載されました。