カートは空です。
日本酒やワインは、どのように生み出され、人々の生活に息づいてきたのか。飲む行為と宗教や儀礼とはどのように結びついているのか。醸造や酒宴の歴史から、食文化とのかかわり、文学・絵画における表象、アルコール依存症など現代的な問題まで、宗教的・社会的機能をもつ飲酒文化について、文学史・美術史・歴史学・食文化史など様々な分野から切り込む。
伊藤信博(いとう・のぶひろ)椙山女学園大学教授。専門は比較文化史。主な著書に、「掲鉢図と水陸斎図について」(『日本文学の展望を拓く―絵画イメージの回廊』第二巻、笠間書院、2017年)、「擬人化の転換期において」(『妖怪・憑依・擬人化の日本文化―異類文化学入門』笠間書院、2016年)、共編著に、『酒飯論絵巻・影印と研究―文化庁本・フランス国立図書館本とその周辺』(臨川書店、2015年)などがある。