近代日本語教科書にはどのようなことばが取り上げられていたのか―
明治期から戦中期にかけて日本国内外で刊行された日本語教科書は、刊行当時のことばが記録された「日本語史資料」として、また使用者のニーズを考慮しながら一定の規範となる日本語を映した「日本語教育史資料」として、日本語の歴史や教育の歴史を詳らかにする上で、看過することのできない重要な資料である。
本書は、近代日本語教科書10種15冊の本文全文をテキスト化し、索引の見出し語として約25,000語を採用。
日本語史・日本語教育史をはじめとする諸分野研究に資する、近代語資料の隙間を埋める一冊。
【本書の特色】
・明治期から戦中期までに刊行された10種15冊の日本語教科書の本文全文をテキスト化し、それぞれの出現位置情報を明示。
◎収録資料
金井保三(1904)『日語指南 壹』中国語母語話者向け
金井保三(1905)『日語指南 貳』中国語母語話者向け
宏文学院(1906)『日本語教科書 第一巻』中国語母語話者向け
宏文学院(1906)『日本語教科書 第二巻』中国語母語話者向け
宏文学院(1906)『日本語教科書 第三巻』中国語母語話者向け
大宮貫三(1907)『日語活法』中国語母語話者向け
M. D. Berlitz(1919)『日本語教科書』英語母語話者向け
東亜高等予備学校(1932)『日本語のはじめ一』中国語母語話者向け
東亜高等予備学校(1932)『日本語のはじめ二』中国語母語話者向け
東亜高等予備学校(1933)『日本語のはじめ三』中国語母語話者向け
泉虎一(1938)『日暹会話便覧』タイ語母語話者向け
三木栄(1940)『日泰会話』タイ語母語話者向け
モンコール・オンシクール(1941)『日泰会話』タイ語母語話者向け
鉄道省国際観光局(1942)『日泰会話』タイ語母語話者向け
国際文化振興会(1942)『NIPPONGO』タイ語母語話者向け
・これまで検索可能なテキストデータとして公開されていない資料群の語彙も検索可能。
・複合語は後項部(後項語)からも調べることが可能。