「文化の宝庫」を学ぶために
中国の言語・文学・歴史・思想・芸術等、中国文化が育んできた諸成果を研究する「中国学」。
中国学は、長大な歴史的経験を経た先人達の膨大な知恵を効率よく吸収し、自己の思考の糧とすることができる非常に優れた学問であり、また我々が未来に向けて行動する際に参照すべき「指針」や「教訓」の宝庫と言える。
本書では、古代から二十一世紀にいたる多様な中国文化及び日本に受容された中国文化「日本漢学」の研究方法について、具体例にもとづき丁寧に解説する。
「文字学(漢字)」、「中国文学(神話と詩)」、「中国女性史(列女伝)」、「中国古典テクスト(論語)」、「中国小説(三国志演義)」、「校勘学(国語)」、「日本漢学」、「域外漢籍」、「日・中書道」、「中国古典読解(漢文訓読)」をテーマとした、中国学の「方法」を学ぶための11章。