東アジア文化交流の至宝の全貌を明らかにする
国境の島、対馬。朝鮮半島まで約五十キロの位置にあるこの島は、古来、日本にとって外来文化受容の最前線基地として重要な役割を担ってきた。
島内には、朝鮮半島由来の文物が数多く伝来し、その交流の歴史を物語る遺品として大切に護られている。
そのひとつが朝鮮半島から伝わった版経と呼ばれる印刷された仏教経典の数々であり、世界的にみても現存まれな遺品が数多く残されている。
十年に及ぶ総合調査により見えてきた対馬伝来の版経に関する新知見を多数の図版とともに余すところなく提示。
東アジア文化交流の至宝である対馬の版経を未来に伝える一里塚となる画期的な書。
掲載図版100点超!
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アジア遊学272号『対馬の渡来版経―護り伝える東アジアの至宝』正誤表