書物学22
ショモツガク ダイニジュウニカン ゼンデラノガクモン

書物学 第22巻 禅寺の学問

相国寺・両足院の知の体系
編集部 編
ISBN 978-4-585-30722-8 Cコード 1000
刊行年月 2023年2月 判型・製本 B5判・並製 96 頁
キーワード 書物史,総記,アーカイブズ,図書館,出版,文化史,宗教,日本語,言語

定価:1,980円
(本体 1,800円) ポイント:54pt

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書籍の詳細

中世日本において禅宗寺院は、大陸からの最新の「知」を伝える場として、宗教のみならず、政治・文化を支える重要な「場」であった。
なかでも相国寺や建仁寺両足院は、最先端の五山文学の中心地として、多くの碩学を輩出し、当時の「知」をめぐる状況をまざまざと伝える資料が、いまも大切に伝持・保存されている。
相国寺承天閣美術館にて開催された「禅寺の学問―継承される五山文学」、そして、花園大学歴史博物館にて開催された「両足院―いま開かれる秘蔵資料」の成果をもとに、禅宗寺院が日本文化にもたらした「知」の体系を明らかにする。

 

 

目次
◎特集 禅寺の学問
相国寺承天閣美術館「禅寺の学問/相国寺の歴史と寺宝Ⅱ」 本多潤子
相国寺山内プロジェクトとしての『名庸集』 中本大
天啓集仗による近世相国寺一山派の復興―三祖師頂相制作を中心に 本多潤子
相国寺慈雲院本「対馬以酊眺望之図」の成立について 米谷均
花園大学歴史博物館「両足院―いま開かれる秘蔵資料―」 片山真理子
五山学芸の経済的背景―建仁寺両足院を例として 金文京
以酊庵輪番について―両足院・高峰東晙の例を中心に 片山真理子
斯道文庫による両足院蔵書調査について―第二十五番函を例に 堀川貴司
美術館紹介 相国寺承天閣美術館 本多潤子
博物館紹介 花園大学歴史博物館 片山真理子

◎連載・書物学事始め
【書籍文化史料片々 番外】浄瑠璃本の流通―抜本表紙に捺された仕入印 鈴木俊幸
【書物の声を聞く 書誌学入門 第二十回】 佐々木孝浩
【松朋堂新収古書解題 第三回】梵字母略伝 〔平安初期〕写/一黙稿 春屋宗園撰 慶安三年(一六五〇) 翠巖宗珉令写 佐藤道生
【書籍はどう動いたのか―近代書籍流通史料の世界04】『改正日本地誌略暗記問答』にみる奈良の売弘人たち(上)―地域の書物文化環境を調べるために(2) 磯部敦

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