ハクキョイノブンガクトハクシブンシュウノケンキュウ

白居易の文学と白氏文集の成立

廬山から東アジアへ
陳チュウ 著
ISBN 978-4-585-29015-5 Cコード 3098
刊行年月 2011年4月 判型・製本 A5判・上製 288 頁
キーワード 東アジア,中国,漢文,仏教

定価:9,900円
(本体 9,000円) ポイント:270pt

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書籍の詳細
白居易の文学は如何にして東アジア文化圏共通の精神の糧となったのか

白居易の文学思想に大きな影響を与え、また、入唐僧恵萼が『白氏文集』を筆写した廬山という「場」に着目、その歴史的 文化的背景の考察より、『白氏文集』の成立とその東アジアにおける受容の契機を明らかにする。

 

 

目次
序   岡村 繁

序 論 廬山の風土と白居易文学の展開

上篇  江州の思想的基盤と白居易文学の展開
 第一章 元白の悼亡唱和詩とその時代精神―新文学様式創出の背景―
 第二章 江州の風土と白居易の思想転換―中唐における江州の経済的地位を視座として―
 第三章 白居易と廬山僧団との交遊―東・西二林寺を中心に―
 第四章 廬山仏教思想と白居易の文学―山水詩の系譜についての一考察―

下篇 『白氏文集』の成立と廬山僧団の役割
 第五章 『白氏文集』の成立と廬山―匡白「江州徳化王東林寺白氏文集記」を中心に―
 第六章 慧萼と蘇州南禅院本『白氏文集』の日本伝来―会昌四年識語を読み解く―
 第七章 唐末五代における『白氏文集』の伝承―詩僧斉己の活動を中心に―
 第八章 『白氏文集』の補綴―宋代私撰類書に残る白居易の逸文―

結 論 廬山文学史の中の白居易―廬山から東アジアへ―

あとがき
初出一覧
索 引
プロフィール

陳チュウ(チン・チュウ)
九州大学人文科学研究院専門研究員。福岡教育大学、福岡大学、九州産業大学非常勤講師。
*チュウは「羽+中」

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