カートは空です。
商品1/3
備中国新見荘は、生産・生活の空間としていかなる 地域社会を形成してきたのか。 下地中分の分析から荘園領主や百姓の活動の実態を 明らかにするとともに、 文献史料とフィールドワークによる複合的な現地調査を通して 中世期の灌漑や地名を復原し、地域的特質を明らかにする。 また、古来より製鉄地として栄え、 荘園開発とも密接に結びついた当地の 「たたら製鉄」の復原事業を取り上げ、 伝統的村落の保存にむけた取り組みを紹介する。
海老澤衷(えびさわ・ただし)早稲田大学文学学術院教授・研究院副院長。専門は日本中世史。主な著書・論文に『荘園公領制と中世村落』(校倉書房、2001年)、「中世における水田開発と鉄生産―備中国新見荘の場合」(『水の中世―治水・環境・支配』高志書院、2013年)などがある。酒井紀美(さかい・きみ)元茨城大学教育学部教授、現在早稲田大学文学部非常勤講師。専門は日本中世村落・在地社会史。主な著書に『夢から探る中世』(角川書店、2005年)、『応仁の乱と在地社会』(同成社、2011年)、『戦乱の中の情報伝達』(吉川弘文館、2014年)などがある。清水克行(しみず・かつゆき)明治大学商学部教授。専門は日本中世史。主な著書に『喧嘩両成敗の誕生』(講談社選書メチエ、2006年)、『足利尊氏と関東』(吉川弘文館、2013年)などがある。