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祖先祭祀、葬送や鎮魂、そして王権の正統化・補強・・・。儀礼は、歴史の局面において様々に営まれ、時に人びとの救済への切実な営みとして、また時には支配・被支配の関係性の強化にも働いた。そして、その源泉には儒教・仏教・道教などの宗教があった。諸宗教の交渉がもたらす儀礼の諸相を、思想史・歴史学・文学・美術史などの視点から多面的に論じ、東アジアにおける宗教と儀礼の関係性を歴史的に位置づける画期的成果。
原田正俊(はらだ・まさとし)関西大学文学部教授。専門は日本中世史・仏教史。主な著書・編著に、『日本中世の禅宗と社会』(吉川弘文館、1998年)、『日本古代中世の仏教と東アジア』(編著、関西大学出版部、2014年)、『仏教がつなぐアジア―王権・信仰・美術―』(共編著、勉誠出版、2014年)などがある。
本誌の表紙に使わせていただいた「諸宗祖師像(十八羅漢図)」のクレジット表記において、撮影者のお名前を明記しておりませんでした。 「山崎信一氏撮影」 深くお詫び申し上げるとともに、ここに訂正させていただきます。 誠に申し訳ございませんでした。