書物学26
ショモツガク ダイニジュウロッカン コヒツミノシゴト

書物学 第26巻 古筆見の仕事

真偽の先にあるもの
編集部 編
ISBN 978-4-585-30726-6 Cコード 1000
刊行年月 2025年2月 判型・製本 B5判・並製 120 頁
キーワード 文化財,書物史,アーカイブズ,文化史,古典,江戸

定価:2,200円
(本体 2,000円) ポイント:60pt

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書籍の詳細

この筆跡は誰のものなのか。
ホンモノなのかニセモノなのか。
由緒正しきモノなのか。
モノにまつわる世界で常に問われ続ける永遠のテーマである。
この「鑑定」という文化を、江戸時代の始まりより明治、大正、昭和に至るまで支えてきた人々がいた――古筆見(こひつみ)である。
その痕跡は、「極付き(きわめつき)」「折紙付き(おりがみつき)」という言葉や、博物館などでよく目にする「伝 〇〇」という表現に残されており、今なお我々のモノの見方にも大きな影響を与え続けている。
「古筆見」とその中心であった「古筆家(こひつけ)」はいかに成立・展開していったのか。鑑定書や鑑定印にはどのような種類があるのか。彼らの鑑定を現代の我々はどのように考えるべきなのか。
古筆家伝来の内部資料、菩提寺に残された資料や文物、さらには長期にわたる研究・蒐集の成果により、これまで纏まった記述のなされることのなかった古筆見・古筆家の営為や文化史的意義を多角的に明らかにする。

 

 

目次
序論 身近にある鑑定文化―古筆見とその鑑定書 佐々木孝浩
文化としての古筆鑑定―西鶴作品に登場する古筆 佐々木孝浩
日本書道史における「鑑定」―能書の見る眼、古筆家に至るまで 金子馨
烏丸光広の鑑定事績 久保木秀夫
古筆家歴代について―古筆家成立期の考察 中村健太郎
【コラム】古筆鑑定書の形式と種類 中村健太郎
古筆鑑定文書の「琴山」印について―「琴山」極印の分類 中村健太郎
古筆本家歴代略歴および極印一覧 中村健太郎
大應寺と古筆了佐 本多潤子
始まりは愛―古筆手鑑における聖武・光明切の位置付け ウォーリー朗子
本文の仮名字母を用いた『源氏物語』写本の分類と伝称筆者の関係―室町時代の写本を例として 齊藤鉄也
【連載】松朋堂新収古書解題 第6回 灌頂事 治承五年(一一八一)釈朗澄写 佐藤道生
【連載】西洋古書の遠近法VOL.13 印刷出版業者の商標について 雪嶋宏一

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