ワカンインブンブンガクノショソウ

和漢韻文文学の諸相

村上哲見 著/浅見洋二・松尾肇子 編
ISBN 978-4-585-39049-7 Cコード 3090
刊行年月 2025年2月 判型・製本 A5判・上製 384 頁
キーワード 漢文,古典,中国,江戸

定価:13,200円
(本体 12,000円) ポイント:360pt

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書籍の詳細

唐宋期を中心とする中国文学およびその影響下で生み出された日本漢文学について、多くの注目すべき研究成果を発表してきた村上哲見。
これまで単行本未収録であった二十二編の論考を、「中国詞論」「中国文人論」「日本漢詩論」に分類して収載。
幅広い知見と深い読解と考察により研究を領導してきた泰斗による珠玉の論文集。

 

 

目次
まえがき 浅見洋二

第一部 中国詞論
1 中国韻文史序論簡説
2 中国の韻文文学諸様式の相互関係について
3 花間詞の声律
4 燭背・灯背ということ―読詞瑣記―
5 李煜の詞におもうこと
6 南宋の文人たち―姜白石をめぐって―
7 思惟の人と行動の人―朱子と辛稼軒の交遊―
8 『詞律』の著者、万樹について
9 毛沢東主席の詞

第二部 中国文人論
10 白居易と杭州・蘇州
11 白居易の杭州赴任をめぐって
12 東坡詩札記―「鄭州西門」について―
13 詩にみる蘇東坡の書論
14 蘇東坡と陸放翁
15 皇帝と文房趣味

第三部 日本漢詩論
16 『懷風藻』の韻文論的考察
17 『三体詩』の抄物
18 許六『和訓三体詩』をめぐって
19 『唐詩選』と嵩山房 ―江戸時代漢籍出版の一側面―
20 江戸時代の漢籍出版
21 江戸時代出版雑話
22 漢詩の魅力―夏目漱石と漢詩―

【座談会】 先学を語る―村上哲見先生―
三浦國雄・川合康三・松尾肇子・浅見洋二・萩原正樹・興膳宏

略歴
著作目録
あとがき 松尾肇子
プロフィール

[著者]
村上哲見(むらかみ・てつみ)
1930年7月、中国大連に生まれる。奈良女子大学教授、東北大学教授などを歴任。東北大学名誉教授。文学博士(京都大学)。日本学士院賞・恩賜賞受賞、瑞宝中綬章受章。主な著書に『宋詞研究 唐五代北宋篇』(創文社、1976年)、『宋詞研究 南宋篇』(創文社、2006年)、『中国文人論』(汲古書院、1994年)など。2022年3月逝去。

[編者]
浅見洋二(あさみ・ようじ)
大阪大学大学院人文学研究科教授。文学博士(京都大学)。著書に『中国宋代文学の圏域――草稿と言論統制』(研文出版、2019年)、『陸游(新釈漢文大系詩人編12)』(明治書院、2022年)など。

松尾肇子(まつお・はつこ)
立命館大学白川静記念東洋文字文化研究所客員研究員。文学博士(奈良女子大学)。著書に『詞論の成立と発展』(東方書店、2008年)、『雅詞的受容』(萬巻樓、2023年)など。

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