ヤサシイチュウゴクキンゲンダイシ

やさしい中国近現代史

泉谷陽子・井上久士・水羽信男 著
ISBN 978-4-585-32080-7 Cコード 0022
刊行年月 2025年11月 判型・製本 A5判・並製 264 頁
キーワード 近現代,中国

定価:3,080円
(本体 2,800円) ポイント:84pt

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書籍の詳細
この一冊で難解な中国近現代史を大づかみ

中国共産党はどのように成立したのか?
日中戦争はなぜ起きたのか?
台湾は中国の一部なのか?
天安門事件とは何か?
毛沢東時代の暮らしは?
中国の人権・自由・民主事情は?
中国近現代史を学べる映画には何がある?

19世紀半ばから現在まで中国人はどのように歩んできたのか。近現代史の流れを豊富な図版とともに平易に解説。国家レベルの政治だけでなく、社会の変化や人びとの暮らしや、従来あまり触れられてこなかったジェンダーにも焦点を当て、新たな視点を提供する。事件や話題、文化にまつわるトピックや重要人物を取り上げたコラムのほか、ミニコラム「この人」や参考文献を収載した入門的概説書。

 

 

目次
まえがき

第1章 広大な地域、多様な民族
[コラム1]国民国家と近代化
第2章 近代世界と中国
[コラム2]儒教
第3章 清朝の動揺と変容
[コラム3]西太后
第4章 辛亥革命と立憲共和制
[コラム4]清末の中国人留学生
第5章 中華民国北京政府―袁世凱の時代
[コラム5]「支那」ということば
[コラム6]中国の国号を何とよぶのか
第6章 中華民国北京政府―ポスト袁世凱の時代
[コラム7]関東大震災から見る天災と人災
第7章 北京政府下の民族運動
[コラム8]中国共産党の成立をめぐって
[コラム9]孫文の「大アジア主義」講演
第8章 国民革命の展開と南京国民政府の成立
[コラム10]1928年の日本と中国
[コラム11]革命と暴力をめぐる文学作品
第9章 中国の統一化と経済発展
[コラム12]映画「宋家の三姉妹」と宋子文
第10章 満洲事変と中国
[コラム13]戦争の呼称と時期区分
第11章 抗日運動の発展と中国政治の変化
[コラム14]社会主義
[コラム15]コミンテルンとアジア
第12章 日本の侵略と戦時体制
[コラム16]支那統一化論争
第13章 戦争の長期化とアジア太平洋戦争
[コラム17]南京大虐殺
第14章 中国共産党と抗日根拠地
[コラム18]抗日中国のなかの日本人
第15章 「満洲」と日本占領地区
[コラム19]文学・映像作品から考える満洲と傀儡政権
第16章 植民地台湾と香港・マカオ
[コラム20]映画が描いた台湾と香港の1940年代
第17章 抗戦勝利と再建の課題
[コラム21]戦後の日本軍兵士の戦傷死
第18章 東北問題と国共内戦
[コラム22]中国の自由主義
第19章 中華人民共和国の成立
[コラム23]中国国歌
[コラム24]婚姻法と貫徹運動
第20章 朝鮮戦争と社会主義改造
[コラム25]「武訓伝」から「愛すべき人」へ
第21章 中ソ関係の変化と大躍進運動
[コラム26]人口政策
[コラム27]核開発
第22章 調整政策から文化大革命へ
[コラム28]国家主席
[コラム29]紅衛兵世代
第23章 毛沢東時代の社会と暮らし
[コラム30]宗教と信仰
第24章 改革開放の展開と天安門事件
[コラム31]大学入試
第25章 冷戦の終結と経済成長
[コラム32]北京オリンピック
第26章 周辺と周縁―台湾・香港・民族自治区
第27章 習近平時代の中国と世界
[コラム33]ノーベル賞と中国
[コラム34]環境問題
第28章 日中関係の軌跡
[コラム35]パンダと対中感情

【ミニコラム・この人】
康有為
梁啓超
孫文
李鴻章
魯迅
袁世凱
宮崎滔天
張作霖
張学良
デムチュクドンロブ
李大釗
陳独秀
老舎
蔣介石
汪精衛
毛沢東
周恩来
劉少奇
鄧小平
林彪
彭徳懐
江青
蒋経国
李登輝

あとがき
引用図版一覧
参考文献
索引
プロフィール

泉谷陽子(いずたに・ようこ)
1968年岡山生まれ。フェリス女学院大学教授。研究テーマは毛沢東時代の政治運動と社会の変化。論文に「若き女性同志たちの悩み:毛沢東時代に日記を書くこと書かないこと」鄭浩瀾編著『革命と親密性:毛沢東時代の「日常政治」』東方書店、2024年、「中国 毛沢東のふたつの神話:「二万五千里長征」と「抗米援朝」根本敬・粕谷祐子編著『アジアの独裁と「建国の父」:英雄像の形成とゆらぎ』彩流社、2024年。

井上久士(いのうえ・ひさし)
1950年東京生まれ。駿河台大学名誉教授、日中友好協会会長。専門は中国近現代史、なかでも抗日戦争時期の中国の政治と社会。著書・共著に『平頂山事件を考える』新日本出版社、2022年、『中国河北省における三光作戦』大月書店、2003年、『現代中国の歴史(第2版)』東京大学出版会、2022年、『「台湾有事」を起こさせないために』本の泉社、2024年。

水羽信男(みずは・のぶお)
1960年広島生まれ。 広島大学名誉教授。研究テーマは、中国近現代政治思想史、とくにリベラリズム思潮を中心に。「中国のリベラリズムと地政学:何永佶を中心として」石川禎浩編『20世紀中国史の資料的復元』京都大学人文科学研究所附属現代中国研究センター、2024年、「ある「民族資産階級」と上海の社会主義改造(1949~1965)」『アジア社会文化研究』第24号、2023年。

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