キンダイヒガシアジアトチョウカコウ

近代東アジアと張家口

忘却された帝国の最前線
劉建輝 編
ISBN 978-4-585-32095-1 Cコード 1020
刊行年月 2026年2月 判型・製本 A5判・並製 240 頁
キーワード 中国,世界史,近代

定価:4,950円
(本体 4,500円) ポイント:135pt

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書籍の詳細

20世紀前半にはモンゴルやロシアとの交易の要所として、戦時期には「蒙彊」政府の首府として、帝国日本の大陸進出において極めて重要な役割を果たした辺境の町―張家口。
複数の民族・国家・文化・政治勢力が出会い、衝突し、融合する場であったこの地は、日中関係や異文化交流においていかなる役割を果たしたのか。多数の日本人が在留した日本の植民統治期には、いかなる文化政策や文芸創作が生み出されたのか。それらが戦後の新中国成立期の国家構築と文化形成においてどのような意味を持っていたのか。
張家口の居住経験者と日中の第一線で活躍する研究者による多角的な視点から、張家口の複雑な歴史的経緯と意義、また近代日本の大陸進出の実態とそれに伴う現地の社会や経済、文化などの変容を明らかにする。

 

 

目次
序論 国境の要衝と文化の坩堝(るつぼ)―近代日中の歴史における張家口の役割と意義(一九〇〇~一九四九) 劉建輝

一 東アジアの歴史における張家口の意味
歴史のなかの張家口、再考 中見立夫 
張家口の歴史と文学 許建平 
直隷の辺鎮からチャハルの首府へ―清朝期における張家口の地政学的な位置と機能の変化 王中忱 
張家口における中日交流事例の一瞥 韓祥瑞 
張家口の歴史的断片と日本との関連 楊潤平 

二 近代日本と張家口―現場の検証と証言
チャハル作戦と金井章次の張家口接収工作 森久男 
西北研究所と梅棹忠夫―みんぱくアーカイブズに残された資料から 小長谷有紀
紅卍字会と張家口 孫江 
蒙疆政権下における日本人社会―少国民から見た一考察 北川昌 
記憶としての張家口―小説「張家口」の舞台裏 春日桂太郎 
私と張家口、そして終戦、引揚げ列車に乗る… 澤田(八重嶋)伶子 

三 日本近代文学と張家口
近代日本の紀行文学における張家口の表象 王成 
張家口を舞台にした「蒙疆文学賞」受賞作―月刊誌「蒙疆文学」を中心に 阿莉塔
父・小池秋羊と蒙彊文学 鶴留エマ
「蒙疆」を舞台にした小説―『長城線』と『従軍タイピスト』を中心に 阿莉塔
一九四〇年代のモンゴル語新聞紙に見る内モンゴル西部地域―『青旗』紙を事例として 娜荷芽 

張家口近代歴史文化年表(1900~1949) 劉建輝

あとがき 劉建輝
プロフィール

劉建輝(りゅう・けんき)
1961年中国遼寧省生まれ。南開大学外国語言文学部副教授、北京大学比較文学・比較文化研究所副教授を経て、現在、国際日本文化研究センター教授。専門は日中文化交渉史。主な著書に『増補 魔都上海―日本知識人の「近代」体験』(ちくま学芸文庫、2010年)、『日中二百年―支え合う近代』(武田ランダムハウスジャパン、2012年)、『満洲という遺産―その経験と教訓』(編著、ミネルヴァ書房、2022年)などがある。

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