ケイコクトフキュウ

経国と不朽

平安文学読解考
滝川幸司 著
ISBN 978-4-585-39066-4 Cコード 3095
刊行年月 2026年10月 判型・製本 A5判・上製 456 頁
キーワード 中古,平安,日本史,古典,漢文

定価:13,200円
(本体 12,000円) ポイント:360pt

数量 :
remove add
この書籍は近日刊行予定です。この商品をご注文いただいた場合には刊行後の発送となります。実際の刊行時期は、予定と多少異なる場合がございますので、あらかじめご了承下さい。
書籍の詳細
「文」は読めているか

日本史上初の勅撰集が編まれ、文藝と政治とが理想的な関係性を有していたとされる嵯峨朝は、しばしば「文章経国」の語で語られる。
しかし、このスローガンは本当に嵯峨朝の時代思潮として位置付けることができるのだろうか――答えは「文」の精緻な読解のなかにあった。
平安時代には多種多様な「文」が作られた。その多くは、文学と歴史学、散文と韻文などの現代の研究スタンスに分断され、偏面的な解釈がなされたり、手付かずのままに置かれている。
本書ではそのような作品・資料のなかから特に漢詩文、なかでも散文を中心に据え、諸ジャンルとの連環を総合的に見渡しつつ、精緻に読解。
各作品・資料の性質はもとより、文体や文章のあり方にも着目し、平安時代の「文」を歴史を描き出す画期的成果。

 

 

目次
はじめに
凡例
Ⅰ 文体について
第一章 申文の文体ひとつ─「望請」するのは何か─
第二章 詩序の文体ひとつ─詩宴の開催事由をめぐって─
Ⅱ 文の読解
〔詔勅と理念〕
第一章 阿衡の勅答について
第二章 経国と「文」─魏文帝「典論論文」の受容と勅撰集の成立─
第三章 国を経め家を治むるに文より善きは莫し―漢文学より見た大学寮の理念―
第四章 経国と不朽─魏文帝「典論論文」の受容をめぐって─
付章 内宴の起源─「弘仁の遺美」か「太宗の旧風」か─
〔道真をめぐる〕
第五章 寛平の遣唐使と漢詩文(一)─菅原道真「請令諸公卿議定遣唐使進止状」「奉勅為太政官報在唐僧中瓘牒」の再検討─
第六章 渡唐の心情は詠まれたのか─寛平の遣唐使と漢詩文(二)─
第七章 菅原道真の子息をめぐる二、三の問題─阿視と高視・淳茂の左遷その他─
〔和歌真名序〕
第八章 千穎集序をめぐって
第九章 発心和歌集序試読─選子内親王作者説をめぐって─
Ⅲ 本文をめぐって
第一章 仲春釈奠聴講孝経同賦資〔事〕父事君─菅家文草・本朝文粋の校訂をめぐって─
第二章 延喜御集校訂四題
第三章 神武天皇と研耳命─延喜六年日本紀竟宴和歌三統理平歌左注から日本書紀本文へ─

あとがき
初出一覧
索引
プロフィール

滝川幸司(たきがわ・こうじ)
1969年長崎県(波佐見町)生まれ。1992年、大阪大学文学部卒業、1998年、同文学研究科博士後期課程修了、博士(文学/大阪大学)。奈良大学、京都女子大学を経て、現在、大阪大学人文学研究科日本学専攻日本文学・日本語史学講座教授。専門は、平安文学。
著書に、『天皇と文壇 平安前期の公的文学』(和泉書院、2007年)、『菅原道真論』(塙書房、2014年)、『菅原道真 学者政治家の栄光と没落』(中公新書、2019年)、共著・編著に、『新撰万葉集注釈 巻上(一)(二)』(新撰万葉集研究会編、和泉書院、2005年、2006年)、『菅家文草注釈 文章篇 第一冊・第二冊 巻七上・下』(文草の会著、勉誠出版、2014年、2019年)、『日本古代の「漢」と「和」―嵯峨朝の文学から考える』(共編、アジア遊学188、勉誠出版、2015年)、『文化装置としての日本漢文学』(共編、アジア遊学229、勉誠出版、2019年)などがある。

おすすめ

  [詳細]
文化財を未来につなぐ博物館と学芸員の仕事

文化財を未来につなぐ博物館と学芸員の仕事

高木徳郎 編著
定価:3,080円
(本体 2,800円)
書物学 第35巻 正宗文庫の輝き

書物学 第35巻 正宗文庫の輝き

川崎剛志・小川剛生・神作研一 編
定価:2,200円
(本体 2,000円)
社寺建築を知るための用語集

社寺建築を知るための用語集

濵島正士 著/文化財建造物保存技術協会 編集協力
定価:4,180円
(本体 3,800円)
マハーバーラタ入門

マハーバーラタ入門

沖田瑞穂 著
定価:1,980円
(本体 1,800円)
ショッピングカート