人々は何をもって「妖怪」や「怪異」と認識・判断してきたのか。
また、それらは時代や文化的背景により、どのように変容し、独自の展開を遂げてきたのか――
「妖怪」・「怪異」をめぐる認識・概念の日中比較、古代から近世に至る長臂人・長脚人イメージの変遷、民間医療の中にあらわれる「妖怪」たち、日本の植民地統治下の影響が現代にも残る台湾の妖怪・怪異、モンゴルの英雄叙事詩などに登場する悪魔「マングス」、中国の大学で祀られた「ニャーニャー寺(喵喵庙)」等々、広く中央ユーラシアまで視角をひろげ、「妖怪」・「怪異」を新たな視点から問い直す刺激的な一冊。