カートは空です。
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一人の女性が自我に目覚めて成長していく過程を男性社会との戦争という角度から描く。女性としての自己の内面を徹底的に見据える作者の作風が確立された作品であり、中国のジェンダー文学の代表作の一つに数えられる。鋭い感性で作者の原点である中国南方の風土と時間を交錯させ、独特の世界を作り上げている。
林白(リンバイ/Lin Bai)1958年、広西壮族自治区の生まれ。高校卒業後、農村に下放。武漢大学図書館学科を卒業。広西図書館、広西映画製作所、北京の『中国文化報』勤務を経て、96年からは執筆活動に専念。70年代後半から詩を、その後小説を書きはじめ、90年代の女性性表出の流行の中で性や身体についても果断に描写して注目を集めた。