アジア遊学158
コジキ

古事記

環太平洋の日本神話
丸山顕徳 編
ISBN 978-4-585-22624-6 Cコード 1320
刊行年月 2012年10月 判型・製本 A5判・並製 208 頁
キーワード 民俗学,哲学,古典,アジア,古代,上代

定価:2,200円
(本体 2,000円) ポイント:60pt

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書籍の詳細
国際的な視点から「古事記」の本質に迫る

「古事記」を中心に日本神話の全体を見直し、環太平洋神話の一つとして捉え直すことで、その普遍性と独自性を浮き彫りにする。
比較神話学研究組織(主宰者・篠田知和基)と、環太平洋神話研究会(幹事・加藤隆浩、後藤明、丸山顕徳、山田仁史)の両研究組織のメンバーを中心に、全14編の論文から構成。文学・歴史・考古学、文化人類学など、幅広い研究方法を視野に入れる。

 

 

目次
序文 丸山顕徳
環太平洋の日本神話―一三〇年の研究史 山田仁史
環太平洋における日本神話モチーフの分布 ユーリ・ベリョースキン(山田仁史 訳)
海から来たる王者―記紀神話に見る古代日本の海景観 後藤明
アンデス山脈のなかの古事記 加藤隆浩
イザナギとイザナミ―火と水の神話 篠田知和基
祓と禊の文字の意味とその作法―「はらへ」と読む禊という漢字 匝瑤葵
ハイヌウェレ型神話と縄文土偶―考古学における解釈の問題 黒沢浩
出雲神話の海洋性 丸山顕徳
伐たれる蛇の姿―八俣大蛇退治譚の一覚書 奥西峻介
山幸彦、海神宮にて豊玉姫と出会いしこと―ニューギニア神話からの眼差し 紙村徹
世界樹ユツカツラと聖なる井泉 下川新
三輪山の蛇神話の分布―台湾原住民族における蛇の伝承と造形を中心に 角南聡一郎
魚の民俗と神話―海と川の回遊魚スズキと暖流域の回遊魚シイラ 橋村修
古事記の「ものがたり」と日本書紀の「歴史」―伊勢神宮創祀記事をめぐって 榎村寛之
プロフィール

丸山顕徳(まるやま・あきのり)
1946年生まれ。花園大学文学部教授。文学博士。専攻は、日本古代文学・日本民俗学。環太平洋神話研究会幹事。
著書に、『沖縄の民話と他界観』(海鳴社、1983年)、『日本霊異記説話の研究』(桜楓社、1992年)、『沖縄民間説話の研究』(勉誠社、1993 年)、『古代文学と琉球説話』(三弥井書店、2005年)、『口承神話伝説の諸相』(勉誠出版、2012 年)がある。また、編著に『キャリアアップ国語表現法』(嵯峨野書院、1997年)、『新編これからの日本文学』(金壽堂出版、2004年)など多数。

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