ウツホモノガタリダイジテン

うつほ物語大事典

学習院大学平安文学研究会 編
ISBN 978-4-585-20017-8 Cコード 3591
刊行年月 2013年4月 判型・製本 B5判・上製 952 頁
キーワード 総記,中古

定価:19,800円
(本体 18,000円) ポイント:540pt

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販促パンフレット
書籍の詳細

平安時代中期に成立した長編物語『うつほ物語』。
その基本的な事項の説明から画期的な新見解まで幅広く掲載した初の総合事典。

【本書の特徴】
◎『うつほ物語』初の大事典
◎『うつほ物語』についてトータルに論じた「読む」事典
◎「文学史」「梗概」「登場人物事典」「典拠・引用」「他作品への影響」「享受史」「音楽史」「物語の言説」「テーマ」「モチーフ」の十のジャンルに分け、基本的な事項の説明から画期的な新見解まで幅広く掲載
◎多彩な項目立てと多角的な観点から物語を考察
◎登場人物事典には五十名を超える主要登場人物編から脇役・端役編も収録
◎各巻ごとの梗概を附すことで物語読解の利便性をはかり、初学者も手にとりやすい
◎物語内容を深く掘り下げた考察と幅広い享受史への展望により、新たな『うつほ物語』研究をひらく

 

 

目次
◆序言―新たなる読みの〈旋律〉◎凡例◎執筆者一覧

◆文学史
物語の現在◎瑠璃に荘厳された世界―文学史的/文化史的視座から見た『うつほ物語』◎祝祭の変容と物語の生成◎成立論◎作者論◎本文◎展望
◆梗概
◆登場人物
主要登場人物編…あて宮◎在原忠保◎家あこ君◎一条北の方◎いぬ宮◎梅壺の更衣◎大殿の上◎大宮◎女一の宮◎女二の宮◎神南備種松◎后の宮◎清原俊蔭◎清原俊蔭の父母◎清原俊蔭の娘◎小君◎小宮◎宰相の上◎嵯峨院◎嵯峨院の女三の宮◎さがの◎さま宮◎三奇人◎三の宮(忠康・弾正の宮)◎仁寿殿の女御◎朱雀院◎袖君・真砂子君◎忠こそ◎橘千蔭◎春宮(今上帝)◎梨壺◎兵部卿の宮◎藤原兼雅◎藤原季英(藤英)◎藤原忠雅◎藤原仲忠◎平中納言◎源実忠◎源実忠の北の方◎源実正◎源実頼◎源季明◎源季明の大君(宮の君)◎源祐澄◎源涼◎源近澄◎源仲澄◎源仲頼◎源仲頼の妹◎源正頼◎源正頼の子女◎宮あこ君◎宮の君◎良岑行正
◆脇役・端役編
◆典拠・引用
仏典・漢籍◎和歌◎物語、その他
◆他作品への影響
和歌◎日記◎枕草子◎源氏物語◎栄花物語◎平安後期~院政期物語◎中世王朝物語◎風葉和歌集◎近世における『うつほ物語』―物語の「名」と真実らしさの言説
◆享受史
中世享受史◎近世享受史―物語・擬古文・狂歌摺物◎近世享受史―板本・古注釈◎享受史年表【中世・近世】◎『うつほ物語』と絵◎学習院大学日本語日本文学科蔵『うつほ物語』(絵入版本)紹介◎版本絵紹介
◆音楽史
音楽史の中の『うつほ物語』◎『うつほ物語』と楽書
◆物語の言説
絵解論―絵解の言葉と楼からの眺望◎冒頭表現(かくて)◎記録文体◎文章◎語彙◎表現論―『うつほ物語』の表現が孕むもの◎『うつほ物語』の表現位相―歌物語との関連から◎〈語り〉と表現―『うつほ物語』における省筆と言葉の物象化をめぐって◎パロール/エクリチュール―『うつほ物語』の語りと書くこと◎喩表現◎『うつほ物語』の和歌群◎『うつほ物語』唱和歌群にみる嵯峨・淳和朝応制詩世界と君臣和楽の投影◎『うつほ物語』の和歌◎『うつほ物語』の和歌と散文◎音楽描写◎手紙文・会話文・心中思惟・地の文◎固有名詞(呼称)
◆テーマ
秘琴伝授の論理◎琴◎音楽と物語想像力◎『うつほ物語』の祝祭◎王権論◎政治権力論―女性による政治構造と「氏」のかかわりから◎源氏と藤原氏と他氏◎〈家〉の物語―「三条」に集まる屋敷の問題から◎漂流譚◎異郷論―多重構造化される世界◎都市論・自然論―『うつほ物語』における自然と都市空間◎境界論◎話型◎神話の論理◎仏教の論理―『法華経』から、音楽による供養の可能性を探る◎王位簒奪者が琴を弾くとき―秘琴伝授の論理と「中世的王権」の誕生◎贈与論◎構造◎年中行事と物語◎脇役論◎女房論◎学問論◎手紙論◎噂論◎死―死者が託す想い◎『うつほ物語』とエロティシズム◎「うつほ」をめぐる想像力◎楼をめぐる想像力◎『うつほ物語』の表現構造―助動詞「けり」のはたらきと〈語り〉の性格
◆モチーフ
◆人間…帝・后◎親王・皇女◎翁・嫗・童◎親子◎変化のもの◎阿修羅・忉利天・天女・天稚御子◎罪◎色好み◎遣唐使◎受領
◆場所…高麗◎波斯国◎春日大社◎勧学院◎神泉苑◎辻◎地名◎須弥山◎極楽浄土
◆生活…自然描写◎物詣で◎市◎経済◎宴◎禄◎納涼◎洗髪◎衣装◎石帯◎調度◎車◎食べ物◎娯楽◎病◎加持祈禱◎身体◎感情表現(笑い・泣き)◎夢◎遺言
◆建築…屋敷◎庭・作庭◎樹木◎建築
◆文化…楽器◎奇瑞◎書物◎漢詩◎舶来品◎州浜◎垣間見◎折枝・付け枝◎文字様◎数字◎色彩◎植物◎動物◎芸能
◆附録
『うつほ物語』主要研究論文目録(一九九七年以降)◎主要人物総系図◎系図(氏族ごと)◎年立

後記◎総索引

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