カートは空です。
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明治時代に日本に輸入された「ウサギとカメ」はどのように受容され、どのような「教訓」が付されていったのか。『イソップ寓話集』の享受の様相をたどると同時に、教育に係わる様々な「競争」の話題とをより合わせて読書と教育の問題を考える。
府川源一郎(ふかわ・げんいちろう)1948(昭和23)年。東京に生まれる。横浜国立大学大学院教育学研究科修了。川崎市の公立小学校で普通学級、障害児学級(ことばの教室)担任の後、横浜国立大学教育学部附属鎌倉小学校教諭を経て、横浜国立大学教育人間科学部教授。現在、日本体育大学教授。博士(教育学)。日本文学協会、全国大学国語教育学会、日本国語教育学会、日本読書学会、日本児童文学学会、日本教育学会、NIE学会などに所属。主な著書に、『消えた「最後の授業」―言葉・国家・教育』(大修館書店 1992年)、『「稲むらの火」の文化史』(久山社 1999年)、『「ごんぎつね」をめぐる謎―子ども・文学・教科書』(教育出版 2000年)、『私たちのことばをつくり出す国語教育』(東洋館出版社 2009年)、『明治初等国語教科書と子ども読み物に関する研究―リテラシー形成メディアの教育文化史』(ひつじ書房 2014年)など。