澁澤龍彥論コレクション2
シブサワタツヒコノジクウ エロティシズムトタビ

澁澤龍彥の時空/エロティシズムと旅

巖谷國士 著
ISBN 978-4-585-29462-7 Cコード 0095
刊行年月 2017年10月 判型・製本 A5判・上製 344 頁
キーワード 評論,美術,思想,近現代

定価:3,520円
(本体 3,200円) ポイント:96pt

数量 :
remove add
書籍の詳細
澁澤龍彥没後30年・記念出版!
夢の宇宙を新たにひらく
綺想、エロス、博物、オブジェ、旅、ノスタルジア

澁澤龍彥という稀有の著述家・人物の全貌を、巖谷國士という稀有の著述家・人物が、長年の交友と解読を通して、ここに蘇らせる。

『澁澤龍彦の時空』に、単行本未収録エッセー集「エロティシズムと旅」を増補!


◆本コレクション全5巻について
澁澤龍彥の年少の朋友として、その人物像と全作品に精通している稀代の碩学が、半世紀近くにわたって発表しつづけたエッセーとトークの一大集成、全5巻。澁澤龍彥の作品世界とその細部にとどまらず、通念とは異なる魅惑的な人物像とその生き方をふくめて、さまざまな知見や解釈が散りばめられており、どこからでも読める無尽蔵な情報の宝庫になっている。澁澤龍彥の愛読者・支持者・研究者ばかりでなく、広く文学・美術・思想・文化に関心をもつ人々、また全国の図書館に向けて、この稀有のコレクションを刊行する。
*Ⅰ~Ⅲ巻はエッセイ篇。これまでの巖谷氏の著作をまとめる。Ⅲ巻には澁澤夫人・龍子さんとの対談を掲載。
*Ⅳ、Ⅴ巻はトーク篇。澁澤氏にゆかりの深い人物たちとの対談。


◆2017年10月7日(土)~12月17日(日) 世田谷文学館にて「澁澤龍彥 ドラコニアの地平」開催!
没後30年を機に、展示とともに澁澤文学を検証する。

 

 

目次
澁澤龍彥の時空

家について
高輪に生まれる 川越の四年間 血洗島の大きな屋敷
滝野川の少年時代 鎌倉と「城」のはじまり 北鎌倉―最後の家
博物館について
澁澤龍彥の博物誌的生涯
個別展示室
石 貝 魚 虫 花 鳥 動物 怪物 
天使 ウェヌス 自動人形 時計 玩物 鏡 タロッコ
紋章 庭園 終末図 地獄 宇宙
美術館について
澁澤龍彥空想美術館案内
三十人の画家―美術エッセーから
イタリア・ルネサンス 北方ルネサンスからマニエリスムまで 
十七世紀 十八世紀 十九世紀 二十世紀


空間と時間
「澁澤龍彥」が誕生するまで
シュルレアリスムとの出会い 卒業論文を読む
はじめての訳書 コクトー『大胯びらき』
トロツキーと澁澤龍彥 『わが生涯』の周辺
庭園について 『夢の宇宙誌』から『ヨーロッパの乳房』へ
エッセー集の変遷
『幻想の画廊から』 『黄金時代』 『胡桃の中の世界』
『記憶の遠近法』 『太陽王と月の王』 『マルジナリア』
アンソロジーとしての自我
『私のプリニウス』と「私」 コラージュの発見と展開
物語の方法―『ねむり姫』ほか アンソロジー的な自我
翻訳から創作へ 『フローラ逍遙』と最後の「航海」


没後七年
澁澤龍彥の書斎
城について
四冊のノート 『滞欧日記』の発見
マッジョーレ湖
相撲
玉ねぎのなかの空虚 作品と生涯
『澁澤龍彥の時空』あとがき


エロティシズムと旅 増補エッセー集
エロティシズムをめぐって
「血と薔薇」の周辺
イタリアとの出会い

後記

初出一覧
著作索引
プロフィール

巖谷國士(いわや・くにお)
1943年、東京に生まれる。東大文学部卒・同大学院修了。仏文学者・批評家・作家・旅行家・明治学院大学名誉教授。
20歳で瀧口修造と澁澤龍彥に出会い、以来シュルレアリスムの研究と実践をつづける。15歳年上の澁澤龍彥とは親しく交友し、唯一人の「共著者」となる。澁澤龍彥の『全集』『翻訳全集』の編集や記念展をリードし、多くのエッセーやトークを捧げてきたが、本来の活動領域も広く、文学・美術・映画・漫画の批評から紀行・博物誌・庭園論・メルヘン創作、また展覧会監修・講演・写真個展などに及ぶ。
主著に『シュルレアリスムとは何か』(ちくま学芸文庫)『〈遊ぶ〉シュルレアリスム』(平凡社)『封印された星 瀧口修造と日本のアーティストたち』(同)『森と芸術』(同)『旅と芸術 発見・驚異・夢想』(同)『幻想植物園』(PHP研究所)ほか。ブルトン『シュルレアリスム宣言』『ナジャ』(岩波文庫)、エルンスト『百頭女』(河出文庫)、ドーマル『類推の山』(同)などの名訳でも知られる。

書評・関連書等

白金通信(2018年10月号 No.496)にて書評が掲載されました。(評者:みつじまちこ(翻訳家))

関連商品

この商品をお求めのお客様はこんな商品もお求めです。

おすすめ

  [詳細]
織田信長文書の世界

織田信長文書の世界

公益財団法人永青文庫・熊本大学 永青文庫研究センター 編
定価:3,080円
(本体 2,800円)
日本人にとって教養とはなにか

日本人にとって教養とはなにか

鈴木健一 著
定価:3,850円
(本体 3,500円)
本 かたちと文化

本 かたちと文化

大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国文学研究資料館 編
定価:3,080円
(本体 2,800円)
世界の絵本・作家 総覧

世界の絵本・作家 総覧

O.L.V.(おおぶ文化交流の杜図書館ボランティアグループ)・おおぶ文化交流の杜図書館 編
定価:22,000円
(本体 20,000円)
ショッピングカート