コシャシンエハガキデタビスルヒガシアジアヒャクゴジュウネン

古写真・絵葉書で旅する東アジア150年

村松弘一・貴志俊彦 編
ISBN 978-4-585-22207-1 Cコード 0020
刊行年月 2018年4月 判型・製本 B5判・並製 176 頁
キーワード 美術,文化史,中国,東アジア,世界史,近代

定価:4,180円
(本体 3,800円) ポイント:114pt

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書籍の詳細
古を学び、今を知る

「満蒙」の玄関口・大連、台湾の京都・台南、モダン都市・ソウル―。
中国・台湾・朝鮮半島の25都市300点の過去と現在の景観を対比。
東アジア再発見の旅へといざなう。

 

 

目次
旅のはじめに 村松弘一
絵葉書の誕生 長佐古美奈子
本書とあわせて―絵葉書・古写真データベースの利用 貴志俊彦
東アジア地図・凡例

◆中国東北部(旧満洲)を旅する
大連―「満蒙」の玄関口
旅順―日露戦争の戦跡観光
瀋陽〔奉天〕―清朝の故地から近代都市へ
撫順(ぶじゅん)―炭鉱の街
長春〔新京〕―「満洲国」の計画都市
哈爾濱(ハルビン)―東洋の小パリ

◆華北を旅する
北京―八〇〇年の古都
西安―古都・長安の黄昏
青島(チンタオ)―紅い瓦と碧い海
済南―泉の都

◆華南を旅する
上海―「魔都」と呼ばれた街
杭州―湖光山色
蘇州―詠われた水郷
南京―文雅の淵藪(えんそう)
香港―世界にひらく移民雑居の街

◆台湾を旅する
台北―「南進」の拠点
台中―台湾第二の都市
台南―重なり合う歴史の街

◆朝鮮半島を旅する
ソウル〔京城〕―朝鮮半島の中核都市
仁川(インチョン)・水原(スウォン)―ソウル近郊の都市
慶州(キョンジュ)・大邱(テグ)―慶尚北道(キョンサンプクト)の都市
釜山(プサン)―港湾都市
平壌(ピョンヤン)―朝鮮半島第二の都市
旅のおわりに―描かれた近代都市・建築をめぐって 貴志俊彦
読者のためのブックガイド


【旅の道標】
①大連で才能を開花させた吉川英治
②船と航路 
③学習院修学旅行生の奉天滞在と見学先の変遷 
④忠霊塔と忠魂碑 
⑤「満洲国」執政府に招かれた日本人 
⑥長春と哈爾濱の時差 
⑦シリーズもの絵葉書 
⑧一九一九年の学習院北満旅行 
⑨北京城保護の挫折 
⑩海水浴(青島と大連) 
⑪切符・リーフレット 
⑫公共空間の銅像 
⑬山本照像館と写真師たち 
⑭台湾の絵葉書発行元 
⑮高松宮宣仁親王下賜絵葉書 
⑯台湾随一の湖・日月潭 
⑰学習院で学んだアジアからの留学生 

【あの作品の舞台】
①ドラマ「坂の上の雲」 
②アニメ「閃光のナイトレイド」 
③漫画『虹色のトロツキー』 
④漫画『フイチン再見!』 
⑤漫画『燕京伶人抄』 
⑥映画「空海―KU‒KAI―美しき王妃の謎」 
⑦映画「バルトの楽園」 
⑧アニメ「ジョーカー・ゲーム」 
⑨アニメ「パッテンライ!!―南の島の水ものがたり」 
⑩映画「王になった男」 
⑪ドラマ「イ・サン」 
⑫ドラマ「善徳女王」
プロフィール

村松弘一(むらまつ・こういち)
前・学習院大学国際研究教育機構教授。現・淑徳大学人文学部歴史学科教授
専門は中国古代史、東アジア環境史、近代中国文物史。
主な著書に、『知識は東アジアの海を渡った―学習院大学コレクションの世界』(共著、丸善プラネット、2010年)、『世界の蒐集―アジアをめぐる博物館・博覧会・海外旅行』(共編著、山川出版社、2014年)、『中国古代環境史の研究』(単著、汲古書院、2016年)、『馬が語る古代東アジア世界史』(共編著、汲古書院、2018年)などがある。

貴志俊彦(きし・としひこ)
京都大学東南アジア地域研究研究所教授、日本学術会議連携会員。
専門は20世紀東アジア史。
主な著書に、『満洲国のビジュアル・メディア―ポスター・絵はがき・切手』(吉川弘文館、2010年)、『東アジア流行歌アワー―越境する音 交錯する音楽人』(岩波書店、2013年)、『日中間海底ケーブルの戦後史―国交正常化と通信の再生』(吉川弘文館、2015年)など多数。

書評・関連書等

・「国際貿易」(2018年6月12日)にて、本書の紹介文が掲載されました。
・「東方」451号(2018年9月)にて、本書の書評が掲載されました。(評者:大出尚子(中国近代史研究者))

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