風土の繊細な四季をさまざまに描き出すことばたち―
季語ひとつひとつにまつわる多様なイメージの起こりをたどり、今は忘れられた感覚を掘り起こす。
獺の祭・富士の農男・蚊・狐火・ナマコなど、思いがけない季語も紹介。
歴史的・文化的周辺をも包括した解説とともに、日本人の感性の歴史をたどる。
[本書の特色]
・代表的な季語のほか、獺の祭・富士の農男・蚊・相撲・狐火・ごきぶりなど、一般的でないことばも取材。計83語を収録。
・各季語を象徴する俳句を冒頭に掲載。著者の洒脱な解釈とともに、俳句の深遠な世界を味わうことができる。
・各季語の歴史的・文化的周辺をも包括した広範な解説を満載。
・『鳥獣人物戯画』などの古画や「西鶴本」など木版本の挿絵を、季語の関連箇所を図版として多数掲載(約40点)。
・巻末に、解説2本(「季語」「連歌・俳諧・発句・俳句」)を収録。
・季語索引を掲載。