明治の日本語はこんなに豊かだった!『こころ』しか知らないあなたも、漱石好きなあなたも、漱石作品がもっと楽しくなる!
人間の内面心理を巧みに描いた作家、夏目漱石。
しかし、漱石と同じ時代を生きた読者たちは、多彩な表現をあやつる「文章家」として彼を愛していた。
日本語の混乱期を漱石はどう泳いだのか?
漱石の小説文体を10に分類。具体的な文例を味わいながら、その効果と背景をわかりやすく紹介。
掲載作品:『こころ』、『吾輩は猫である』、『虞美人草』、『それから』、『門』、『文学論』、『文学評論』、『道草』ほか多数
漱石が駆使した文体の効果を章ごとに解明!!
漢文調(「ねじふせる」等)
美文調(「ただよう」)
滑稽文・写生文調(「ボケる」)
翻訳文調(「訳す」)
描写(「歩く」)
視点(「さらす」)
隠喩(「とどめをさす」)