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村長の息子である「ぼく」やんちゃな洟たれ小僧「タルペ」お姉さん肌のしっかりもの「セルドン」化身ラマとなった「ニマ・トンドゥプ」チベットの村で生まれ育った4人の子供たちの過去の思い出と現在の苦悩を描く、新しい世代による現代小説!*『チベット文学の新世代 雪を待つ』(ISBN:978-4-585-29085-8)(2015年1月刊行)のオンデマンド版となります。
ラシャムジャ (lha byams rgyal/拉先加)1977年、チベットのアムド地方ティカ(中国青海省海南チベット族自治州貴徳県)生まれ。北京の中央民族大学にてチベット学を修め、現在は北京の中国チベット学研究センターの宗教学部門の研究員としてチベット仏教に関する研究を進めるかたわら、チベット語の小説を雑誌等に発表している。これまでに中短編小説を11篇、長編小説を1篇発表している。短編と中編は青海民族出版社から刊行された作品集に収録されており、長編小説は北京の民族出版社から刊行されている。チベット語文芸雑誌『ダンチャル』の主催する文学賞を過去に3回受賞(うち1回は新人賞、3回受賞は著名な作家タクブンジャと並んで最多)、2012年には中国の民族文学母語作家賞を受賞しており、現在30代の若手の中で最も注目される作家の一人である。星泉(ほし・いずみ)1967年生まれ。東京大学大学院人文社会研究科博士課程修了、博士(文学)。現在、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所・准教授。専門はチベット語・チベット文学。主な著書に『現代チベット語動詞辞典(ラサ方言)』(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)、訳書に『チベット文学の現在 ティメー・クンデンを探して』(ペマ・ツェテン著、チベット文学研究会編、星泉・大川謙作訳、勉誠出版)など。