三島の思想を基に、憲法改正を再考する―
1967年、自衛隊への体験入隊を終えた三島由紀夫は、憲法改正を唱えはじめる―。
憲法に関する三島の発言を丹念に追い、その憲法改正論の内容を解説。
三島の主張を媒介としながら日本国憲法の成り立ちと性格を客観的に究明し、第九条を広角的視点から再点検する。
【本書の特長】
①これまでの三島由紀夫論には見られなかった、文学ではなく、思想、特に憲法に関する考えに特化。
②三島由紀夫による憲法第九条改正論を、丸山眞男、大江健三郎、江藤淳らの論者・作家による論と比較検討。第九条の根本的究明を試みる。