序言――中国の当為と実在 山本英史
中国地図の不思議 金 文 京
秦「統一」の虚像と実像 村松弘一
大清帝国と伝国の璽 岩井茂樹
“一君万民”のまぼろし 山本英史
清末民国期の地方志と地域の叙述 佐藤仁史
畜産から見た近代中国のイメージ 吉田建一郎
芥川龍之介の方法と中国──「虚」と「実」の本質的緊張―― 吉澤誠一郎
「近代教育の先駆者」厳修の多面性 戸部 健
モダン都市・上海の女性像 岩間一弘
民間信仰と封建迷信のはざまで 太田 出
姓をめぐる虚と実 田村和彦
SARSに見まわれた北京――変わるものと変わらぬものとの二面性―― 関根栄一
上海人のファッション事情――パジャマで街へくり出そう―― 五味知子
◎コラム
中国文学における「虚」と「実」 大木 康
身体の虚実――太極拳と中国医学―― 宮田義矢
避けられる虚実 西 英昭
◎連載
日本近代文学のアジア 第十回
「挿話」を読みかえる――「二世」小論―― 仲程昌徳
渤海関連詩を読む 第三回
大伴氏上の「渤海入朝」詩 福田俊昭
ユーラシアの祭り・村の土埃り 第六回
ロシア・アムール森と川の民 星野 紘