カートは空です。
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ローマ帝国の属州として、帝国の文化を受容し繁栄をなしたガリア・ローマ地域。熟達の日本古代史家がそこで見出したものはいったい何か―国家とは何か、都市とは何か。交流のもたらす歴史的意義とはいかなるものか。周縁への視座から世界史の命題を解き明かし、世界史上における古代日本の位置を模索する比較史学へのアプローチ。
鈴木靖民(すずき・やすたみ)1941年北海道生まれ。國學院大学教授・横浜市歴史博物館館長。文学博士。日本古代史・東アジア古代史専攻。考古学の成果を積極的に取り入れ、日本のほか、韓国・中国・ロシアをフィールドに、東アジア全体の広い視野から新たな日本古代史像の構築を試みている。主要著書に、『古代対外関係史の研究』(吉川弘文館、1985年)、『日本の古代国家形成と東アジア』(吉川弘文館、2011年)、『倭国史の展開と東アジア』(岩波書店、2012年)、編著に、『古代日本の異文化交流』(勉誠出版、2008年)、『古代東アジアの仏教と王権―王興寺から飛鳥寺へ』(勉誠出版、2010年)、『古代東アジアの道路と交通』(勉誠出版、2011年)などがある。
「日本経済新聞(夕刊)」(2012年7月4日)にて、本書の書評が掲載されました。(評者:井上章一(風俗史家))