邪馬台国の卑弥呼が魏から贈られたとされる鏡の真相に迫る!
奈良県を中心に出土する『三角縁神獣鏡』は、卑弥呼が魏から贈られたものとされ、邪馬台国畿内説の根拠とされてきた。
しかし、『三角縁神獣鏡』は魏と敵対する呉系の鏡であり、4世紀ごろ、崇神天皇の時代前後にわが国で作られたものである!
すなわち、
(1)日本で500面以上出土しているのに、中国では一面も出土していない。
(2)「三角縁神獣鏡」は、その文様、銅材料が基本的に、中国北方魏系のものではない。中国南方長江(揚子江)流域の呉系のものである。
(3)「三角縁神獣鏡」の面径は大きい。「三角縁神獣鏡」の8割以上は、中国・朝鮮出土鏡では、まったく例をみない大きさをもつ。そして、あきらかにわが国で製作された「倭鏡」に、面径の大きなものがめだつ。
(4)「三角縁神獣鏡」は、主として4世紀の古墳から出土する。3世紀の墳墓からの確実な出土例がない。
以上の検証から、『三角縁神獣鏡=魏鏡説』、すなわち『邪馬台国=畿内説』を批判する。