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今日の気分障害の臨床は、若年事例や治療抵抗性事例の増加、過量服薬、リストカット、病名依存など、さまざまな困難を抱え込んでいる。そのような現代の気分障害を象徴する「双極Ⅱ型障害」に焦点を合わせ、回復への里程標とする。好評を得た『うつ病新時代』、改訂新装版!
内海健(うつみ・たけし)1955年生まれ。精神科医。1979年、東京大学医学部卒業。現在東京藝術大学保健管理センター教授。専攻は精神病理学。日本精神病理学会理事、日本病跡学会理事、日本うつ病学会双極性障害委員会委員。著書に『スキゾフレニア論考』(星和書店、2002年)、『「分裂病」の消滅』(青土社、2003年)、『精神科臨床とは何か』(星和書店、2005年)、『うつ病の心理』(誠信書房、2008年)、『パンセ・スキゾフレニック』(弘文堂、2008年)、『さまよえる自己』(筑摩書房、2012年)などがある。